いちげき。一撃伝説、最終章。そして伝説へ、篇。

| CALENDAR | RECOMMEND | ENTRY | COMMENT | TRACKBACK | CATEGORY | ARCHIVE | LINK | PROFILE |
qrcode
一隅を、照らす 12:19


以前、書いたことのある

伝説のヴァイオリニスト、ジネット・ヌヴー。

彼女が30歳で、飛行機事故で亡くなったとき、

その訃報を聞いた同じくヴァイオリニストのジャック・ティボーが、

「自分も最期はかくありたい」

と述べたという。

そして、奇しくもそのとおり、同じ飛行機事故(それも同じ飛行機会社の・・)

で命を落とすことになった。

そんなことが有り得るだろうか?

確かに、その時代(1949年と1953年)、今に比べて

飛行機事故で死ぬ確率は数段高かったというのもあるだろうけど、それにしても

そんなことが希望どおりに起きるとは・・・。

(出典:ウィキペディア




昔、幸運にもいっしょに仕事をさせていただいていた

あるチェリスト・・・当時、すでに一般なら定年退職の年齢を超えていた・・・

自分の音楽もきちんと聴いてくれていて、

「とても綺麗な音だ」と褒めてくださったのを今でも嬉しく覚えている。


ご自身はとても値打ちものの楽器を使われていて、若手のチェリストがよく冗談で、

「○○さんの形見に、楽器を是非自分に譲ってください!」なんて

言ってたけど。(正直、自分も欲しかった・・

今日日、あのクラスの楽器なら平気で8ケタ・・・下手すると9ケタに近い8ケタで

取引されるだろう)


ある日突然その方が、演奏旅行に向かう途中、ご自分の運転する車の事故で、

車が大破して亡くなってしまった。。

その楽器も、跡形もなく一緒に逝ってしまったらしい。

でも、その時は悲しくて、数日泣いていたけど、

考えたら、チェロが大好きだったあの方にとって、

あんなに幸せな死に方は無かったのではないだろうか。





自分も、もし選べるならC3タンと一緒に逝きたい。

どうせ「人間は生まれる時も死ぬ時も独り」なら、心強い友達と一緒にいたいものだ。

でも、こればっかりは自分では決められないことだから、




 ☆ ☆ ☆




昔、かわいがってくれていたあるヴァイオリニストの先輩。

日本では名前の知れた方だ。

家が近かったこともあり、よく気遣ってくれていて

時々一緒にお酒を飲ませていただいていた。


ある時、その人が突然、

「僕が人生の中で、ひとつだけ叶えたいと思っている

夢はなんだと思う?」

と訊いてきた。



その人は、音楽について自分自身にも他人にも極めて

厳しい人だったから、

自分はまじめに

「これ、と思った理想の音を出すことですか?」

と答えた。

するとその先輩は、


「自分のヴァイオリンで、一人の人の命を助けることだ」

と言った。

「たとえば人生に絶望して、今日自殺しよう、と心に決めた人がいて、

偶然(死ぬ前に)自分の演奏を聴いて、

それでもし自分の音楽で、死ぬのを思いとどまることができたら、

一人の命を助けたことになる。

一生のあいだで、たった一人助けることが出来たら、

何も思い残すことは無い」

と言われた。



なんか、思いっきり石で頭を殴られたぐらいの衝撃だった。

そんなことを考えてなさそうな人だったし(笑)




自分は、何度もブログ等に書いていると思うけど、

バーンスタイン師の演奏に命を救われた人間だ。


悲愴の3楽章・・まさにその演奏。

  

不思議と今あらためて聴くと、

なんでこれを聴いて

「生きよう」と思ったのか、謎だ。

凄い演奏だけど。



あっ話しがそれるけど、よくテレビのバラエティとかで

「オーケストラで、真ん中で棒振って踊っている人、要る?」

とか言ってる人いるけど、

この演奏を理解できるようになった時、

自分がどれだけ愚かで恥ずかしいことを言っていたのだろう、と

顔を真っ赤にして恥ずかしがることだろう。

もっともそういう頭しか持っていない人に理解できる時が来るとは

到底思えないけど(笑)




そうそう、逆の意味で

バーンスタイン師の、ベートーヴェンの交響曲第7番。

以前、この曲に癒しを求めて聴いて

叩きのめされたと書いたけど、

こないだの週末のドライブで久しぶりに聴いてみて、

そういう意味での「厳しさ」はその時は感じなかった。

すごくしっくりくる演奏に思えて、気持ちよく聞き終えることができた。

やはり、聴き手のその時の精神状態によって全然違う・・

この演奏は、鬱じゃない時に聴くのに良い演奏なのだと改めて思った(笑)




自分は、一生の中で一人を救うことができるだろうか?

自分の場合は、遺した音楽で

自分が死んだ後にひとりを助けることが出来れば、

それでも良い、と思っている。

とても厳しく難しいことだけど・・・



 ☆ ☆ ☆



その、こないだの週末のドライブ。

家を出てしばらく走ったところで、

シルバーのシトロエンC4に遭遇♪

いつも思うんだけど、C4に乗ってる方って、あんまり

「シトロエン仲間」に興味がないみたい(笑)

でも、自分はC4を見て、

「あっ、今日はいいことがあるぞ〜!」

って思って。

・・・思ってその瞬間思い出したんだけど、

その日は起きた瞬間

「今日はいいことがあるぞ!」って

念じるのを忘れていたことに気付いた。

でもそれは悪いことではなくて、

起きた瞬間、一瞬鬱になりそうになってその時きづいて

「今日はいいことがあるぞ!」

って念じる、というパターンだったので

その日は起きた瞬間鬱ではなかったってことで。

それを忘れるぐらいの日がずっと続けば

いいんだけど・・・






| 日記 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by いちげき
Comment








Trackback
この記事のトラックバックURL: http://ichigeki.link.pepper.jp/trackback/1262219
<< NEW | TOP | OLD>>